えんじゅ

バイバイバッジョ

バイバイバッジョ

バッジョさんと初めて一緒にボールを蹴ったのは,1年半くらい前のことだった.時には強引なドリブル突破.時には鮮やかなベルベット・パス.コートを縦横無尽に走り廻るその姿は,際立って存在感を放っていた.
フルコートのサッカーでは,一緒にダブルボランチを務めた.
「わっしーが後ろにいてくれたら,気兼ねなく前に上がれるわ」
と口では言いながら,危ない場面で後ろにいたのは僕ではなくて,いつだってバッジョさんだった.
コートを離れて娘の話題になると,屈託なく頬を緩める父親の顔に戻った.

バッジョさん,向こうでもサッカーができますか?
今のように毎週ボールが蹴れる環境はないのかもしれない.
でもサッカーはきっと生活にあるんでしょう?.

サヨナラ,バッジョさん.
この街を離れても,サッカーと共にある人生を.
 
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